Theories

【学院】早稲田大学高等学院

#高校から #成績

卒業生が早大学院と呼ぶことは稀で、皆「学院」と呼びます

ただ、さすがに学院と言っても伝わらないので「早大学院」や「早稲田の付属校」と呼んでいます。

よく「早稲田実業」と間違えられますが、苦しい感情を抑えながら「あっちは係属校だから」と言いますね。

実業は共学なので当時はあまり好きではありませんでした笑

塾とかで「早高院」と呼ぶ人もいるようですが、一発で「この人学院知らないんだなぁ。」と思います。

結論

学院、入ろうぜ!」というのがこの記事の結論です。

中学生やその保護者の中でこの記事を見つけてくださった方、是非早大学院へ行くことを一つの選択肢としていただければと思います。

筆者:2006年入学 2009年卒業

特徴

  • 当時1学年600人(総勢1800人)
  • 全員が集まる機会は一度も無い
  • 受験は自己推薦と一般入試(当時200人が自己推薦、400人が一般入試)
  • 西武新宿線の「上石神井駅」
  • 午前は(火)か(木)が朝10時以降に授業が始まる(寝坊できる)
  • 朝の上石神井は学院生で溢れる
  • 生徒会長の選挙は荒れまくる(当時)
  • 学院雑誌が超有名で超有用。当時の雑誌で「学院でいらないもの」ランキング1位が「中学校」
  • 全科目100点満点で60点切ると赤点
  • 全科目平均60点を切ると留年
  • 学院生の平均はおそらく70点中間

以下に学院に「無いモノ」を10個あげてみました。

①校則がない

正確には「半ズボン禁止」「ゲタ禁止」「警察にお世話にならない」という3点だけ。
それも噂レベルの話でした。

それ以外の校則は無し。(あるかもしれませんが、事実上ないようなもの)

最近の学院生もこの2つは知っているようで、噂で広まっている校則のようです。

友人は車で学校に来ていましたし。起業したり、すごいコンテストに出ていたり。
高校生からこういう異世界の人の話を聞けるのは今考えると貴重でした。

②修学旅行が無い

学院では有名な話です。学院生は「またこれか」となる飽きた話題。

昔京都御所に無断で入って警察沙汰になったとか。これも噂レベルの話。

わたしのクラスでは自分たちで行きたい修学旅行を企画して沖縄に行ったのを鮮明に覚えています。

「行かされた」というより「行きたくて行った」修学旅行でしたね。

③制服が無い

制服がない学校は多いですが、学院では制服(学ラン)でも私服でもOKとなっています。

私は部活動に入っていて、学外のグランドを使うことも多かったので、学ランを着て登校していました。
自由と言われれば結構私服を着てくるイメージがありましたが、実際私服を着てくる人は1割もいなかったです。

④クラス替えが無い

高校1年のクラスが運命を分ける、三年間同じクラスという制度。

メリットは、密度の濃い3年間を過ごせること。そして教員の仕事を減らせること笑

デメリットは、知人の幅が限定的になってしまうこと。

もちろんデメリットはコミュ力等でカバーできるのですが。

当時は1学年50 x 12クラスの600人が3学年で1800人。

すごい数なのですが、「同期」と言われても誰かピンときません。正直、部活ばかりやってた身としては同期600人のうち100人くらいしか知らないと思います。

部活等をやっていれば共通の知人の話をするくらいですね。

※A組~L組までの12クラス(当時)

私は本当にいいクラスに恵まれたなぁと思ってます!

⑤生活指導が無い

先生のことを「教員」と呼びます。そして生活指導は基本的にありません。

遅刻したら単位が遠のくだけで、自己責任。誰かが構うことではありません。

中退も留年も自己責任。主体性を重んじる文化です。

私は中学まで人に言われて動く性格だったのが、学院生活でガラリと変わりました。感謝。

大学に近い感覚です。

⑥朝の会・帰りの会が無い

ホームルーム的な感覚のものはありません。唯一週に1日1コマ、担任と話す機会があります。

担任が教科を持っていなければこの時間だけが関わる時間です。

私のクラスは(というか恐らくどこのクラスも)担任を尊敬していましたので、交流の場は貴重でした。

⑦掃除が無い

掃除は「Team WASEDA」がやってくれます。

その時間を自分たちで有意義に使うことができます。

いつも挨拶していました。

⑧強制的な学校行事が無い

体育祭・文化祭等、全て自主性が重んじられます。

もちろんしっかり対話しておカネ等の必要なリソースは提供してくれます。

文化祭はいつも大盛況で男子校ということもあり、かなりの女子高生が来ます。

学院生も女子高生と絡みたいので、文化祭も女子高生が喜ぶような企画だらけです。(笑)

⑨受験が無い

受験が無いのは当たり前ですが、学院の特徴は

文系:2/3の学院生が政治経済学部・法学部・商学部・SILSに行ける

理系:ほぼ全員の学院生が基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の3学部に行ける

ということです。ただ受験っぽいものでいうと、特別考査(略してトッコー)が存在します。

このトッコーでよい点数を取ると良い学部(希望学部)に進学できます。

トッコーは希望者だけで、普段の成績でOKな人は受検する必要はありません。

独自の校歌が無い

高校の校歌はありません。大学と同じ都の西北を校歌としています。

早稲田♪早稲田♪ のやつですね!

ある特徴

アメフトの授業

学院で有名な部活はアメフト、サッカー、野球、ラグビー、水球、雄弁部、グリークラブ等でしょうか。

そこで、アメフトの授業があるのは珍しいかも知れません。

第二外国語

中国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語から選択可能。

受験時に希望を出せます。私は台湾に住んでたこともあり、中国語を希望し、希望通りでした。

留年

同じクラスに上から落っこちてきた人と落ちていった人がいました。笑

まぁ、とにかくみんな賢い。やるとなったらほんとに頭の回転が早すぎる。

最後に

中学校ができて、校舎が新しくなって変わった部分も多いですが、ほとんど文化は変わっていないと思います。

主体性が大事な世の中で、現代に必要とされるスキルが身につく学校だと思います。

同質的な集団では無いからこそ多様性を尊重しながら生きていけると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
いけうち
大手エンジニアリング会社勤務の人事。 2015年早稲田大学修士(工学)。学生時代はラグビー部。大手エンジニアリング会社入社後、エンジニアとして中東や東南アジアのプロジェクトに従事。2年間中東に駐在。現在は採用リーダーや育成制度などを担当。YouTube「10分動画」やブログ発信、学校で講演活動を行う。神奈川県出身。2児の父。